前立腺がん

繰り返しますが、前立腺肥大症は良性の病気。よほど悪化してしまった場合以外は手術はおろか、治療の必要もありません。ところが、前立腺がんは、当然悪性。放っておけばどんどん広がり、骨や他の臓器に転移してしまいます。

前立腺肥大症と前立腺がん、この2つはまったく違う病気でありながら、やっかいなことに症状が似通っているのです。

前立腺肥大症はかなり初期から排尿障害が自覚症状として起こります。前立腺がんの場合は、初期段階ではあまり自覚症状が出ません。

がんが進行し、膀胱や尿道を圧迫するようになって初めて排尿障害が起こります。ここで『どうせ前立腺肥大症だ』と自己判断してしまうのは危険!がんは早期発見が大切なのです。

少しでもおかしいなと感じたら、すぐに泌尿器科へ行きましょう。排尿障害があることを伝えれば、前立腺肥大症の検査をしてくれるはずです。大抵の病院は、ここで、前立腺がんの可能性も探ります。

肥大症だろうとがんだろうと、どちらも前立腺の病気であることには違いありませんから、共通の検査があるのです。直腸診や血液検査がそれにあたります。前立腺肥大症の疑いを持ったらすぐ検査してもらえば、前立腺がんの早期発見にもつながります。もちろん、定期的ながん検診はさらに有効。50代以降の男性はぜひ一度受けてみてください。

前立腺肥大症と前立腺がんは症状は似ていますが、まったくの別物。前立腺肥大症が悪化してがんになることはないので、安心してください。
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近年患者数が多い前立腺肥大症について。前立腺肥大とは、年を取るに連れて前立腺が大きくなってしまうこと。……と言われても、ピンとこないですよね。ここではできるだけ、わかりやすく説明することにしましょう。

そもそも前立腺とはなにかというと、膀胱の下にあり、尿道を取り囲むようにしている臓器。前立腺液というものを分泌している部分で、男性にしかない物です。前立腺液は精液の一部で、射精後の精子を守る働きをします。つまり、前立腺液は本能的にセックスをして子供を作ろうとする成人男性には絶対に必要な物なのです。外に出たとたん精子がバタンキューでは子供はできませんからね。ですから、射精するたびに精液の一部として出てしまう前立腺液は、常に前立腺から分泌されることになります。

では、男盛りをすぎて年を取るとどうなるでしょうか?

年齢と共に子供を作る機能が衰えてくると、前立腺の働きも鈍くなります。守るべき精子が外に出なくなるのですから、前立腺も若いころほどはりきって前立腺液を分泌する必要がなくなるのです。こうなると、前立腺の行く末は二つに一つ。小さくなるか、大きくなるか、です。この大きくなった状態が前立腺肥大というわけです。前立腺肥大自体は誰にでも起こりうることですが、なんらかの症状が出てしまうと「前立腺肥大症」と呼ばれる病気に変貌します。

ちなみに、1950年代までは、日本人男性の前立腺は小さくなる傾向にありましたが、現在は80歳までに80パーセントの日本人男性が前立腺肥大症になるとも言われています

前立腺肥大症

(前立腺)冷え性 ★
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